英語と子供

絵本が与える子供への影響の大きさ

子供の時、お父さんやお母さんから絵本を読んでもらうことを毎日楽しみにしていたという記憶はないでしょうか?

また子供の多くが大人と一緒に過ごすとき、お気に入りの絵本を持って「読んで」とお願いをする様子は大変よく見かけられます。

最近では便利なスマホやタブレットといった製品があるので、自分で面倒な読み聞かせをしなくても代わりに絵本を読んでくれて楽というふうに感じる親御さんもいるかもしれませんが、それでも絵本を直接読み聞かせていくということの重要さを考えると簡単に機械にまかせてよいこととは言えません。

実は子供の知能の発達にとって絵本を直接読み聞かせることが与える効果は大変に大きく、子供のときに多くの絵本を読んでもらうことがその子の言語能力を大きく高めてくれることになることも研究によりわかっています。

直接絵本を読み聞かせるということは、まだ文字を読むことができない子供が言葉を覚えるきっかけになりますし、物語に触れることにより想像力を大きく育てていくことにもなります。

まだ十分に言葉を覚えていない子供時代により多くの文字や言葉に触れるということは大変に重要で、幼い時期に多く言葉に触れたかどうかにより、小学六年生くらいの年齢になると語彙力が4~5倍にも差が付くという研究もあります。

同じ本を繰り返し読むということも十分に効果があるので、どうぞ面倒がらずたくさんの本を読んであげてほしいです。

子供向けだけじゃない名作絵本

子供向けの絵本のはずなのに、読んでいる大人の方が引きこまれてしまうような名作絵本も時々見かけられます。

絵本は基本的には子供の視線に立って冒険をしたり、生活の中で感じることを表現したりするものですが、中にはお母さん目線で子供へメッセージを伝えるような内容のものも見られています。

大人になっても感動するお話として人気が高いものとしては「100万回生きたねこ」や「ぼく、おかさんのこと…」といったものがあります。

絵本を選ぶ時には子供向けだけでなくそうした大人目線のものを混ぜてあげることも、子供にとっての視点の学習につながったりします。

そして何よりも生んだ我が子に伝えたいメッセージが一杯に詰まっている絵本を読み聞かせるというのも親冥利に尽きるというものですよね。

絵本を読み聞かせる時のコツ

絵本を読み聞かせるというのは、学校の授業の朗読とは違いただ文章をそのまま読んでいけばよいということではありません。

途中で話を脱線させたり、そこに書かれている絵などを見ながら子供と会話をしていくということも絵本ならではの楽しみになります。

絵本の中にはあえて物語性をなくしてそこに書かれている絵や写真を一緒に見ながら話をしていくようなタイプのものもあります。

果物や乗り物、動物の名前などを一緒に学習しながら読んでいくというのも絵本の楽しみの一つです。