先日友人の新築祝いにお呼ばれして行って来ました。(関連記事:「新築祝いにおすすめのギフト」)丘の上にあるとても大きな家でなんと150平米もあるんだとか! とにかく30帖のリビングから見下ろす景色は壮観でちょうど夕暮れ時にお邪魔していたので、海に沈む夕日がとってもキレイでうっとりしてしまいました。

2階の部屋も広々としていて、ほんとうに羨ましいなと思って・・。

ちょっとゴシップになってしまうのですが、この家にかかった費用についてきいてみたら、とても安くてびっくりしてしまったんです。

話を聞いてみると土地に関しては借地権を持っているだけだから、建物の費用しかかかっていないとのこと。

ん?借地権ってなんだ?

ちょっと調べてみることにしました。

底地と借地

物件には様々な種類があります。その1つに土地の所有者とその土地の上に物件を建てた所有者に分かれている場合があります。

物件に借地権が付いている土地を「底地」とよびます。

一方で、地主から土地を借りている人を借地人といい、その土地を「借地」とよびます。

底地は地主が所有する土地で、借地人に貸した土地を利用代として利益にできます。

借地権付き物件がとてもリーズナブルな理由

一般的に借地の上に建てられた物件に借地権が発生し、借地人は賃貸人として、物件を借りる人に提供しそこから借地利用料金を得ます。

借地権が生じる物件は借地付き物件と呼ばれ、土地と物件の所有者が一緒になっている場合と比べて、物件の値段が安いのが特徴です。

とりわけ物価の高い都心でも一般的な住宅と比較するとおよそ6割りから8割ほどで借地付き物件がみつかるでしょう。
戸建て住宅に住まいを検討している子育て世帯には、経済的な負担も軽減されるため、おすすめの物件といえます。

とはいえ、借地付き物件では、借地人と地主によって土地と物件の権利が分けられているため、単独で権利を使用する場合は利用が難しい物件ともいえます。

底地や借地権を売る方法

借地権や底地を売却する場合、誰に買い手となってもらうかがポイントです。底地を所有する地主と借地権者に分けて紹介していきます。

地主の場合

底地を売る場合、売却相手に「借地人、不動産、ほかの第3者」が挙げられます。売却にあたって底地の利用価値を高めることで売却額も高まりますので、売り手に大きな利益となる人を探しましょう。

基本的には、借地人が売却先候補としてあがってくるかと思われます。というのも底地を売ることで土地の管理者となり、売る前まで土地利用許可が必要だったことも地主の承諾を必要とせずに自由に土地を扱えます。建て替えやリフォームなどをしたいと考える借地人も多いため、買い手として底地の買い手として真っ先にあがりやすいのです。

地主が国の場合

地主に当たるのは何も一般人だけではないようです。地主であるところの親族が相続したときなど、相続税で該当の土地を物納することで所有者が国家になるため、国有地や公有地となる場合が多くあるようです。

借地権者の場合

借地権者の場合では、借地借家法に則り第3者への売却がおすすめ。

地主に土地の返還を考える人も沢山いますが、物件のメリットを考えたときに、新しく買い手をみつけ賃借料として収益にするほうがお得といえます。借地権を売却する場合は地主との承諾が必要ですので、一度相談してみることをおすすめします。

地主と借地人について

一般的に借地権付き物件では、権利を売却するにあたって地主と借地人の交渉が必要不可欠です。

もちろん、双方の同意が必要になりますので、お互いのメリットとなる物件になるよう焦らずに交渉しましょう。また、個人間でのやりとりはトラブルにもなりやすいため、専門家の意見を聞くことも必要です。

下記のように、不動産会社によっては底地のように扱いにくい不動産の売買における相談などを行っていることも多く、困った時に頼ってみるのも手でしょう。

自分のマイホームをさがすなら

自分のマイホームをさがすなら借地権付きの物件も探して見るべきと思いました。
ただ、何かと特殊な物件みたいだったので、本当に決めるときは慎重に調べて置かないといけなしい、万が一売却する場合の「出口戦略」も考えておくべきなのかもしれないですね。